大量の蚊とおさらばし、モンタナからワイオミング、気がついたらサウスダコタ ~ 後編 ~
ロングドライブを経て、4人の大統領の顔面が掘られた山、ラシュモア山の近くへ
アメリカへ来て観光らしいことをあまりしていないんじゃないかと思い始めた我々。
たまにはよく見る典型的なツアリストになろうと決意。
唯一持参した観光本、というか旅の必需品、「地球の歩き方」を広げてみた。
今回は、
taka-travel-diary.hatenablog.com
の続きから。
道中の定番となりつつあるコアな内容のポドキャストを聞きながら
大量の蚊に遭遇した川沿いのキャンプ場を出発した直後、Gが地元の車から中指を立てられるというアメリカンなご挨拶に遭遇した前回。苦笑いしつつ今回もGのお気に入りのポドキャスト、「世界の犯罪史」と「筋肉対談」についてを聞きながらルート90を東へ向かう。
旅を始めてからGと二人っきりの状態。
しかも車内という環境にずっといるせいか、会話のネタも尽きてきた。だからといって気まずい訳でもない。
GはGで、ポドキャストから流れてくるストーリーに聞き入り、こちらはそれを必死に眠気と戦いながら理解しようとする。リスニングの訓練というか精神の鍛錬というか。全てを聞き理解するのは難しい。英語をもっと勉強しないとなぁと思いながら、気がついたら眠っていた。
そんなときでもGは見逃さない。
「パンチバキー、シルバー」と突然発し、足にパンチしてくる。
北アメリカ特有の伝統ゲームは永遠に続くようだ。
※このゲームについては、こちらの記事にある日から始まった。
taka-travel-diary.hatenablog.com
未だに、なぜ、北アメリカでは、ヴォルクスワーゲンのパンチバギー(ビートル?)を発見すると、その車種と色を伝えれば、パンチしていいという伝統的な遊びがはびこっているのか理解できない。
昼を過ぎ、腹がへったので小さな町の個人商店の横に車を停め、サンドイッチを作り食べる。その具材や味はシンプルだがいつも通りうまい。
雲行きが、、雷もチラホラ
サンドイッチを食べ終えるや、雨が降ってきた。
再び車を走らせると、水平線の向こうに見えた雷が徐々に近づいてくるような。持っているテントは雨に弱く、Gと共に車中泊かと思うと憂鬱に。
雨が強まり、そんなことよりも雨で車上のルーフにある荷物が濡れないか不安になった。
Gは相変わらず強気に、
「高速で走っている分、雨は流れて荷物にさほどかからない」と。
が、さすがに雨足が強くなり、Gも不安になり、ガソリンスタンドで荷物をチェック。それと共に前回のとき同様、ドアとハンドルのあいだら辺のカバーをとり、ワイパーのスイッチの配線を手動で変え、作動するようにした。
相変わらず、ワイパーの可動域は従来の2/3程度。
暗がりの雷雨の中、世界の犯罪史を車中で静かに聞き入るのは非常に非日常的で、なんともいえない不気味さが車内に漂っていた。
ラシュモア山(Mout Rushmore)に到着 in サウスダコタ州
夜になると幸いなことにほぼ雨は止み、サウスダコタ州に入った。
「地球の歩き方」で見つけた、観光名所、「ラシュモア山」に向かうことに。
ラシュモア山は、巨大な4人の大統領の顔が山に彫ってある、いくつもの映画にも出場したことのある観光名所。Mt. Rushmore national memorial park にはゲートがあり、一般車は$10払う必要がある。
それを知ったGがゲート目前で急にUターン。
「明日の朝も来たいから、今日はやめておこう。合計$20も払いたくないわ」と。
ライトアップされてたかもしれないのにもったいないと思いつつも、Gに賛同。無駄な出費は抑えようと我慢することに。
この節約志向が後に問題となる。
テントでキャンプ、隣のレディがご立腹
明日、典型的なツアリストになろうと誓い、マウント・ラシュモアをあとにした我々は、近くのフリーキャンピングサイトへ移動。
そのサイトは広くはないが、観光地が近いだけに意外に人が多かった。また、クライミングスポットも近くにあるらしく、次の日クライマーも数人見かけた。
到着時、夜10時を過ぎていたが、夕飯をまだ食べていなかったため静かにクッキング。我々の車の隣で寝ているレディは寝ていたようだったが、起こしてしまい、、ファックとかいう素敵な言葉が車内から聞こえてきた。
食器荒いは明日にし、大雨にならないことを祈りつつその夜はテントで眠ることに。
ちなみに平な場所があまりなく、ぼっとん便所(臭くはない)から約15メートルの場所にテントを設置した。
人の往来が多く、ここでも耳栓がとても役に立った。
今日の覚えたい英語
" GPS signal lost !! "
グーグルのカーナビ機能でしょっちゅう耳にした文句。
それに反応して、パブロフの犬のごとくGが、
" Shut up mother fucker !! " と応えていたのが印象的だった。
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写真は、次の日まさかのプチクライミング風景。Gがあんなにケチとは思わなかった
次回は、観光を楽しむツアリストになった話。
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